1400年以上前から活躍する宮大工の先達たち。中でもい彼の2人は現在の宮大工にも語り継がれる名匠として記憶しておきたい。
左甚五郎
江戸時代初期に活躍されたとされる宮大工。日光東照宮の眠り猫をはじめ、彼の彫刻はあまりにもリアルなため、その木彫りの動物たちが夜な夜な歩き出したという伝説もあるほど。甚五郎作と言われる彫刻は全国各地に100か所以上あると言われている。日光東照宮の眠り猫はぜひ人生で一度みておきたい。
西岡常一(1908-1995)
法隆寺の昭和の大改修を指揮した20世紀宮大工の最高峰。材木は生育の方位のままに使え、という宮大工口伝は未だに語り継がれる。聖徳太子の法隆寺建築の際に多用された「やりがんな」を復元し活用したことも非常によく知られている。